ダイエット継続のカギは習慣化することである。辛いことでも習慣化するとそれほど苦もなく行うことができる。自転車はいったん勢いに乗れば、あとは惰性で進めるのと一緒だ。
しかし、多くの人はそもそもダイエットが習慣化されるまでの継続ができない。たしかに自転車を動かすとき、ひと漕ぎ目が一番重い。この重さにさじを投げてしまう。ここでよく言われるアドバイスは「もうすぐ楽になるからやる気出せ」というものだ。でも、ここデブはやる気が出なくて困っているのだ。
そこで今回はやる気やモチベーションに頼らず習慣化する方法を紹介する。
習慣化に必要な3要素を利用する【知識・スキル・やる気】
習慣化には知識・スキル・やる気の3要素が必要だ。これは名著「7つの習慣」で提唱されている。
- 知識(何をするか、なぜするか)
- スキル(どうやってするか)
- やる気(実行したい気持ち)
例えば、ダイエットのためにサイクリングを習慣化することを考える。サイクリングは膝にかかる負担が少ないので太っている人にも優しい運動だという知識を知っていれば習慣化することへの納得感が生まれる。自転車に乗れる人(スキルがある人)ならすぐ習慣化の第一歩を踏み出せる。近所が急坂ばかりだから自転車乗るには不便でやる気が出ない、となったら習慣化は難しい。
やる気以外でカバーする
やる気が出なくても知識とスキルでカバーすることができる。カバーするためには、一休さんみたいにトンチをきかせることが重要だ。さっきのサイクリングの例で考えてみよう。
知識でカバーする
「膝に優しい運動だから(なぜするか)」という点に着目するとサイクリングでなくても良いことに気づく。水泳だって浮力があるから膝に負担がかからない。こうすれば近所が坂ばかりというのは関係なくなる。
スキルでカバーする
「どうやってするか」を大胆に考えてみよう。スキルというとなにか特別なものに感じるが、「どうやってするか」という視点で見れば「テクニック、仕組み、工夫」などといったものに置き換えることができる。
どうやって | サイクリングする |
---|---|
電動自転車を使って | サイクリングする |
エアロバイクを使って | サイクリングする |
雇ったトレーナーに喝を入れてもらって | サイクリングする |
坂のない町に引っ越して | サイクリングする |
近所が坂ばかりだとしてもやれる方法、やらざるを得ない方法を考えよう。
悪習慣を捨てるときにも3要素を使う
悪習慣を捨てるときにも知識・スキル・やる気の3要素を利用する。一念発起してやる気だけで捨てれたらそれで良し、できなければ知識とスキルでカバーしよう。例えば運動時間捻出のためにスマホを見る習慣を捨てることを考える。
知識に着目してなぜするかを考える。暇つぶしのためにしているのだとすれば暇つぶしになる運動を考えてみればいい。リングフィットでもいいし、雑巾がけなんかでもいい。
スキルに着目してどうやってするかを考える。強制的にスマホを触れなくする方法を考える。
スマホの時間制限機能を使う、スマホを解約するなど大胆なアイディアを出してみよう。
まとめ
「知識・スキル・やる気」は習慣を分析する上での強力なフレームワークである。
やる気が出ないというのは言ってしまえば「やらない言い訳」である。
それに対して知識やスキルの側面から「やる言い訳」をぶつけるのだ。
自分なりの方法でダイエットのための行動を習慣化するようにしよう。