やる気がなくなったのではない。やる気をなくすという決断を自分でしただけだ。
アルフレッド・アドラー
ダイエットのモチベーションは人それぞれだ。
「夏までに痩せて海に行きたい」、「痩せてオシャレしたい」など。
でも、いざダイエットを始めるとついつい食べすぎてしまったり、ジムに通わなくなったりしてしまう。
あれほど願ったダイエットがどうして続かないのだろうか?
私はモチベーションに頼ったダイエットは続かないと考えている。
生物は食欲という強力なモチベーションを持っている
食欲、それは全ての生物が生まれながらに持っているモチベーションである。
我々に飢え、空腹を感じさせることでカロリー摂取を動機づける。
ここで、食欲はなんのために存在するのか今一度考えてみよう。
もちろん生命維持のためである。
つまり、食欲は「生きたい」という本能なのだ。
そして、この観点で言えばダイエットは「自殺行為」なのだ。
「生きたい」という本能を前に、「海に行きたい」なんていうモチベーションが勝つことができるだろうか?
よほど優れた理性を持っていない限り無理だろう。
そして、そのような優れた理性を持っている人はそもそも太っていないはず。
心がデブな人ではないはずだ。
体重の減少をモチベーションとすると停滞期に挫折する
体重の減少をモチベーションとすると停滞期に挫折する。
がんばって1kg痩せたという事実がダイエット継続を動機づける。
なりたい自分に近づいたという変化が、
自分でもできたという自信が、
方向性が間違っていないという安心が、
原動力となるのだ。
しかし、ダイエットには停滞期がつきものである。
モチベーションに頼る人はここでやめてしまうのだ。
いままでの原動力が全てマイナスに働いてしまう。
なりたい自分になれないんだ。
自分にはできないんだ。
やり方が間違ってたんだ。
となってしまうのだ。
モチベーション=やる気と勘違いしている
モチベーションに頼る人はモチベーション=やる気と勘違いしている人が多い。
モチベーションの意味は「行動の動機」である。決してやる気ではない。
ダイエットを決意した人は必ずきっかけ、動機を持っているはず。
動機があるなら行動すればよいのだ。
それなのに、やる気という意味でモチベーションに頼るのは、
「やる気が上がるまで行動を先延ばしにする」という決断に他ならない。
そして、私は経験上、やる気は行動して初めて湧いてくるものだと思っている。
みなさんもこんな経験はないだろうか?
テスト前日に切羽詰まって勉強を始めたら、「あれ、意外と勉強面白くない?」ってなるあの経験。
やる前にどんなに億劫だと思っても、いざジョギングに行ったことを後悔したことはない。
むしろ、ジョギングの最中は爽快感を、帰宅時には達成感を感じることができる。
やる気を言い訳にする人には味わうことのできない気持ちだ。